はじめに
「分解洗浄をすれば乾燥不良は必ず改善しますか?」
これは、お客様からよくいただくご質問です。
結論からお伝えすると、
必ず改善するとは言えません。
この記事では、実際に私が担当した2件の施工事例をもとに、その理由をお話しします。
今回ご紹介する2台
今回ご紹介するのは、どちらも乾燥不良でご依頼いただいたPanasonicドラム式洗濯機です。
① Panasonic NA-LX113A
・乾燥時間が長くなった
・乾燥性能を改善したい
しかし分解してみると…
ヒートポンプも乾燥経路も非常に綺麗でした。

② Panasonic NA-LX127AR-W
・乾燥レポートの風量レベル1
・Panasonic純正槽クリーナーでも改善せず
こちらも分解すると…
想像以上に綺麗。
犬を飼われているご家庭でしたが、大量の犬の毛が詰まっていることもありませんでした。


「じゃあ分解洗浄は意味がなかったの?」
答えは、
いいえ。
私はそうは思いません。
今回の2台で分かったことは、
・ヒートポンプは詰まっていない
・乾燥経路も問題ない
・分解できる範囲に大きな異常はない
ということでした。
つまり、
原因を一つ切り分けることができた。
これは修理を進めるうえで、とても大切な情報です。
実は異物も見つかりました
NA-LX127AR-Wでは、内部から紐状の異物も見つかりました。
今回の乾燥不良との因果関係は断定できませんが、
そのまま使用していた場合、将来的なトラブルにつながっていた可能性もあります。
分解したからこそ見つけられたものです。

「改善しませんでした」と言うのは少し悔しい
正直に言うと、
私は
「乾燥が改善しました!」
「めっちゃ汚い汚れピカピカにしました!」
とお客様へご報告できるのが一番嬉しいです。
だから今回の2件は、
少し悔しい気持ちもありました。
でも、
事実を曲げて
「きっと良くなります。」
とは言いたくありません。
改善しなかった事例も、
私は正直にお伝えしたいと思っています。
💡店長のひとりごと
作業後、
「今回はビフォーアフターがなくて、なんだかすみません(笑)」
とお話しすると、
お客様から
「綺麗だったことが分かっただけでも安心しました。」
という言葉をいただきました。
その一言で、
「この作業にはちゃんと意味があったんだ。」
と私自身も救われた気がしました。
本当の原因へ近づくための第一歩
分解洗浄は、
魔法ではありません。
しかし、
本当の原因へ近づくための診断
でもあります。
もしホコリ詰まりが原因でなければ、
次に疑うべき部品やセンサーが見えてきます。
それだけでも、大きな前進です。
まとめ
乾燥不良だからといって、
必ずヒートポンプのホコリ詰まりとは限りません。
今回ご紹介した2件のように、
内部が非常に綺麗なケースもあります。
だからこそ、
分解して実際の状態を確認することには大きな価値があります。
私はこれからも、
改善した事例だけではなく、
改善しなかった事例も正直に発信していきたいと思っています。
それが、お客様にとって一番役立つ情報になると信じているからです。
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